格安SIMへの乗り換えで通信費を削減できた。次は「浮いたお金を賢く増やしたい」——そう考えた時に多くの人が辿り着くのが、三井住友カード(OliveゴールドまたはゴールドNL)×SBI証券のクレカ積立という組み合わせです。
「積み立てるだけでVポイントが1%貯まる」。そう聞いて口座を開設した人も多いはずです。
しかし、ここに多くのブログが正直に書いていない「残酷なリアル」があります。格安SIMを渡り歩く私たちの戦略と、この1%は、致命的に相性が悪いのです。
この記事では、8キャリアを渡り歩いてきた5人家族パパとして、この矛盾を正直に解説し、我が家が実践する正解ルートを全公開します。
SBI積立「1.0%」の正体 — あなたは本当に1%もらえているか?
「誰でも1.0%還元」はネット上に蔓延する誤情報
積立還元率の正しい仕様を把握してください。三井住友カードでSBI証券に投資信託を積み立てた場合のVポイント還元率は、「カードの種類」×「前年度の年間ショッピング利用額」の2軸で決まります。
| カード | 前年ショッピング利用額 | 積立還元率 |
|---|---|---|
| Oliveゴールド / ゴールドNL | 年間100万円以上 | 1.0% |
| Oliveゴールド / ゴールドNL | 年間10万〜100万円 | 0.75% |
| Oliveゴールド / ゴールドNL | 年間10万円未満 | 0.0%(完全に無価値) |
| Olive一般 / NL一般 | 年間10万円以上 | 0.5% |
| Olive一般 / NL一般 | 年間10万円未満 | 0.0%(完全に無価値) |
クレカ積立の引き落とし額は、年間ショッピング利用額の判定に1円もカウントされません。月10万円積み立てていても、日常のお買い物をOlive/三井住友カードに集中させなければ修行は1ミリも進まないのです。
渡り鳥戦略との「致命的な相性問題」
格安SIMを渡り歩く私たちは、申し込みキャンペーンを最大化するために複数の決済手段を使い分けることが多い。この「ポイ活上手」な行動が、三井住友カードへの決済集中を妨げ、100万円修行をいつまでも達成できない原因になっています。
実際、私自身もOliveゴールドを作った1年目、決済を分散させすぎた結果、年間ショッピング利用額が70万円台で終わり、2年目の積立還元率が0.75%に落ちました。月10万円積み立てていたので年間3,000ポイントの差になります。
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5人家族の「正解ルート」設計図
なぜOliveゴールドがゴールドNLより上なのか
積立還元率は同条件ですが、日常の決済ではOliveゴールドが圧倒的に有利です。
| 機能 | Oliveゴールド | ゴールドNL |
|---|---|---|
| セブン-イレブン タッチ決済 | 最大11% | 最大8% |
| 他の対象コンビニ・飲食店 | 最大8% | 最大8% |
| 選べる特典(+1%) | あり(アプリで選択するだけ) | なし |
| SBI証券 積立還元率 | 年100万達成で1.0% | 年100万達成で1.0% |
| 年会費 | 5,500円(100万修行後は永年無料) | 5,500円(100万修行後は永年無料) |
セブン-イレブンでのタッチ決済だけでゴールドNLと3%の差があります。メインカードにするならOliveゴールド一択です。
公式サイトよりモッピー経由で申し込むと、追加で数千〜1万円以上相当のポイントを受け取れます。我が家も全員ポイントサイト経由でスタートしました。
※登録後、Oliveゴールドを申し込むと紹介ポイントがもらえます
夫婦それぞれがOliveゴールドを持つのが5人家族の正解
5人家族の固定費を夫婦で分担している場合、夫と妻がそれぞれ別のOliveゴールドを取得し、それぞれが年間100万円修行を達成するのが最も効率的です。
- 夫のカード:年間10,000ptボーナス + 積立1.0%
- 妻のカード:年間10,000ptボーナス + 積立1.0%
- 合計:毎年20,000ptの確定ボーナス + 夫婦合算の積立ポイント
固定費だけで100万円修行を「全自動」でクリアする
固定費をOliveゴールドに集中させるだけで、年間100万円は達成できます。
- スマホ代(家族5人分の格安SIM):月約5,000〜8,000円
- 電気代:月約8,000〜15,000円
- ガス代:月約3,000〜8,000円
- NHK受信料:月約1,225円
- 動画・音楽サブスク:月約3,000〜5,000円
- 各種保険(掛け捨て):月約5,000〜10,000円
- 子供の習い事:月約10,000〜30,000円
年換算で42万〜92万円。スーパーでの日用品・食費にOlive払いを加えれば、ほとんどの5人家族で年間100万円に届きます。
SBI証券でのクレカ積立/電子マネー・プリペイドへのチャージ(nanaco・WAON・Suica等)/国民年金保険料/カード年会費。これらに頼ると修行が永遠に進みません。
子供のOliveは2026年2月から「罠」になった
「子供にもOliveデビットを持たせよう」という情報がありますが、2026年2月の規約改定により、この戦略は完全に崩壊しました。
- タッチ決済の還元率:コンビニでも飲食店でも一律最大1.5%に固定
- 家族ポイント(最大+5%):加算対象から完全除外(規約に明記)
どれだけ家族でグループを組んでも、子供のデビット決済は1.5%から上がりません。子供にはPayPay U18を持たせるのが2026年の正解です。大人がOliveに全集中し、貯まったVポイントをPayPayへ1:1で交換して子供のPayPay口座へ送金する「親子ポイント連携ハック」が最強の設計です。
Vポイントの最強の使い道
VポイントをPayPayに1:1交換しても、価値は1円/ptのまま増えません。手軽さは最高ですが、効率を求めるなら下記の順番で使い道を選んでください。
使い道ランキング(価値が高い順)
| 使い道 | 実質価値 | 対象者 |
|---|---|---|
| ①ウエルシア 毎月20日1.5倍デー | 1.5円/pt | ウエルシアが近くにある人 |
| ②クレカ請求額に充当(キャッシュバック) | 1円/pt | 全員OK・最も手間なし |
| ③SBI証券で投資信託購入 | 1円/pt(複利で育つ) | 資産形成と組み合わせたい人 |
| ④PayPayポイントへ等価交換 | 1円/pt(等価止まり) | ライト層・PayPay加盟店メインの人 |
| ⑤ANAマイルへ交換 | 0.5円/pt(レートが悪い) | 非推奨 |
①ウエルシア1.5倍ハックが最強の理由
毎月20日はウエルシアグループ(ウエルシア・ハックドラッグ・コクミン等)でWAON POINTが1.5倍で使えます。VポイントはWAON POINTに1:1で事前交換できるため、実質1pt=1.5円で消化できます。
VポイントをそのままウエルシアのレジでWAON POINT扱いで使っても、1.5倍にはなりません。必ずVポイントアプリで事前にWAON POINTへ交換してからレジへ行くこと。
PayPayへの交換が「ライト層向け」な理由
PayPayへの1:1交換は「手軽に全国で使える」という利便性は最高ですが、価値は1円/ptから増えません。日用品の買い物にウエルシアを使える環境なら、必ず①ウエルシアルートを選ぶ方が33%お得です。
ガチ勢の最終着地点:SBI証券本陣への集積
長期的な資産形成を考えるならSBI証券の新NISA口座が本陣です。SBI証券には「投信マイレージ」という仕組みがあり、保有しているだけで毎月Vポイントが貯まり続けます。
仕組みはシンプルです。月末時点の投資信託保有残高に対して、年率でポイントが計算され毎月付与されます。たとえばeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)なら年率0.0175%のVポイントが付与されます。
| 保有残高 | 年間付与ポイント(年率0.0175%の場合) |
|---|---|
| 100万円 | 約175pt/年(月約14pt) |
| 300万円 | 約525pt/年(月約43pt) |
| 500万円 | 約875pt/年(月約72pt) |
| 1,000万円 | 約1,750pt/年(月約145pt) |
少額に見えますが、何もしなくても毎月自動でポイントが入り続けるのがポイントです。クレカ積立で買い続け、投信マイレージで保有ポイントをもらい続け、VポイントはPayPayに交換して日常使いへ。この3段構えが完成すると、ポイントの出口がなくなる「ポイント詰まり」が起きなくなります。
Oliveゴールドでの積立→SBI証券で長期保有→投信マイレージで追加ポイント獲得という好循環を作りましょう。
口座開設は無料。特定口座(源泉徴収あり)を選ぶと確定申告も不要で初心者でも安心です。
積立シミュレーション — 月いくら積み立てると年間何ポイント?
Oliveゴールドで年間100万円修行を達成した前提(還元率1.0%)での試算です。
| 月の積立額 | 年間積立額 | 積立ポイント(1.0%) | 100万ボーナスpt | 合計 |
|---|---|---|---|---|
| 月3万円 | 36万円 | 3,600pt | 10,000pt | 13,600pt |
| 月5万円 | 60万円 | 6,000pt | 10,000pt | 16,000pt |
| 月10万円 | 120万円 | 12,000pt | 10,000pt | 22,000pt |
月10万円×夫婦2枚 = 年間44,000pt(約4.4万円相当)が積立だけで貯まります。投信マイレージ分を加えると5万ptを超える計算です。
還元率が0.75%(年間ショッピング10万〜100万円の場合)だと積立ポイントは25%減。月10万円積み立てても9,000ptになり、修行達成との差は年間3,000pt。5年で15,000ptの差になります。「どうせ大差ないでしょ」と修行を諦めた人が損をする構造です。
体験談 — 渡り鳥1年目に0.75%へ落ちた話
Oliveゴールドを作った初年度(2024年)、私は盛大にやらかしました。
当時はIIJmioへの乗り換えキャンペーンでd払いを多用し、楽天モバイルのキャンペーンで楽天カードをメインに使い、PayPayのポイント還元祭に合わせてPayPayカードを頻繁に使っていました。ポイ活として正しい行動です。しかしOliveゴールドへの決済集中が疎かになりました。
翌年の2月、SBI証券から還元率変更の通知が届きました。「前年度のお買い物利用額:748,623円」。100万円まであと25万円。届いていませんでした。
2年目の積立還元率は0.75%に確定。月10万円積み立てていたので年間3,000ポイントの損失。ミスの代償としては痛い数字です。
その後、電気代・NHK・子供の習い事・サブスクを全てOliveゴールドに集約し、スーパーでもOliveタッチ決済を優先するルールにしました。3年目(2026年)は余裕で100万円を超え、1.0%が復活しています。失敗から学んだのは「固定費の自動集中が唯一の解」ということです。
よくある質問(FAQ)
- Q. SBI証券のクレカ積立はNISA口座でもポイントがもらえますか?
- もらえます。新NISAの積立投資枠・成長投資枠どちらで購入してもVポイントが付与されます。非課税口座での購入でもポイント対象です。
- Q. 積立の引き落とし日はいつですか?Oliveゴールドの締め日に影響しますか?
- 毎月27日(休業日の場合は翌営業日)に引き落とされます。Oliveゴールドの締め日は毎月15日なので翌月請求になります。ショッピング利用額のカウント月は「引き落とし月」ではなく「利用月」で管理されています。
- Q. 積立設定をした後に別のキャリアへ乗り換えると積立は止まりますか?
- 止まりません。格安SIMへの乗り換えとSBI証券の積立は無関係です。Oliveゴールド自体を解約しない限り、積立は継続されます。渡り鳥をしながらカードだけ維持するのが正解です。
- Q. 投信マイレージのポイント付与タイミングはいつですか?
- 毎月10日前後に前月末の保有残高を基準として付与されます。残高が多いほど付与ポイントが増えるため、長期保有が前提の積立との相性が抜群です。
- Q. OliveゴールドとゴールドNLは同じ口座で積立できますか?
- SBI証券に紐づけられるカードは1枚のみです。夫婦で別々に積み立てるには、夫と妻がそれぞれ別のSBI証券口座を持ち、それぞれのカードを紐づける必要があります。
まとめ — 渡り鳥とVポイントを両立する3つのルール
- ルール①:Oliveゴールドをメインカードとして解約しない
渡り鳥キャンペーンで他カードを使っても、Oliveゴールドの固定費払いは解除しない。年間100万円修行の継続が1%還元の絶対条件。 - ルール②:固定費を全てOliveゴールドに集中させる
スマホ代・光熱費・NHK・サブスクをOlive払いに統一。積立金額は修行カウント対象外なので固定費集中が必須。 - ルール③:子供はOliveデビットではなくPayPay U18
2026年2月改定でOliveデビットの旨みは消滅。子供の金融教育はPayPay U18に任せて、大人はOliveクレジットに全集中する。
格安SIMで節約した通信費を、Vポイント×SBI証券で着実に増やしていく——その設計図が完成します。次の記事では、OliveゴールドとSBI証券NISAの具体的な連携方法を解説します。